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にゃんと?!また旅

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安珍清姫の悲恋伝説の地「道成寺」

和歌山県日高郡にある道成寺は701年に創建された和歌山県最古の寺です。寺にまつわる伝説に「安珍・清姫伝説」があります。

今から1000年あまり前、熊野へ安珍という僧が毎年参詣に来ていました。安珍は立ち入った村で宿を借りました。その家の清姫は器量のよい娘だったのですが、安珍が「妻にして連れて行く」などとふざけて言ったことを、清姫は信じていました。

清姫は13才の時に安珍へ気持ちを伝えましたが、仏に仕える安珍にその気はなく、困り果てた彼は参拝が終わった後に再びここに来ると嘘をつき宿を出ました。しかし安珍は参拝後に村を訪れず、待っていた清姫は姿を見せない安珍のことを旅人に聞いたところ安珍が清姫を避ける道を使って行ってしまったことを知りました。

清姫は顔色を変え安珍を追いかけました。先を歩いている安珍の姿が見えたので、安珍を呼びました。鬼女のような姿で追ってくる清姫に安珍は驚き、人違いだと言い突き放し逃げ出しました。日高川のほとりへ着いた安珍は、あとに来る女は乗せるなと船頭に言ってまた逃げ出しました。それを追った清姫ですが、船頭は彼との約束を守り船へ乗せません。清姫は無我夢中で川へ飛び込みました川を渡り終えようと泳ぎました。水面へ出た姫は炎を吐く大蛇の姿へと変貌していたのです。

必死の思いで道成寺へ逃げ込んだ安珍は、助けを呼び僧は梵鐘の中に隠れるように言い、堂の扉も閉めました。大蛇と化した清姫が道成寺に着くと、安珍の隠れている堂へ突っ込み、鐘を巻くと火を吐きました。大蛇は日高川の方まで戻ると、そのまま身を投じ沈んでいきました。あとには焼けただれた鐘と燃え尽きた安珍があったと言います。

後日、道成寺の僧の1人が安珍と清姫を夢に見ました。蛇道へ落ちてしまった2人は僧に経を説いてほしいと願いました。僧は法華経供養を営むと天人となった2人が現れ熊野権現と観音菩薩の化身だった事を明かしました。僧達は経を称え、より一層修行へ励むようになりました。

取材・記事・編集=磯嶺裕・佐々木ひろこ・やすざえもん・ms-work(ミューズワーク)
 コンテ=磯嶺裕 線画=夢山紗也佳 塗り=にゃんまげどん

※ 各記事の情報は取材当時のものです。

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