日本七霊山「石鎚山」をまつる「石鎚神社」


石鎚神社は愛媛県西条市にある石槌山を神体山とする神社です。祭神は石鎚毘古命で、イザナギとイザナミが神々を生んだ時に2番目に生まれました神です。
石槌山の山頂の奥宮頂上社、中腹(7合目)に中宮成就社と土小屋遥拝殿、国道近くに位置する口之宮本社があり、これら四社をあわせて「石鎚神社」といいます。
石槌山は飛鳥時代に役小角により開山されました。
役小角は山頂を目指しましたが、どうしてもたどり着けず、力尽きて下山しようとしたところ、白髪の老人がひたすら斧を研いでいました。小角が何をしているのかを尋ねてみると、「この斧を研いで針にする」と老人は答えました。この言葉に感銘した小角は、再び行を続け石鎚山を開山することができました。この老人こそが石鎚大神だと伝えられ、小角の願いが叶ったことから、ここを「成就社」と称しました。
山頂の頂上社への参道には鎖の行場と言われる鎖、一之鎖、二之鎖、三之鎖がかけられています。険しい岩場でこの鎖にすがる時こそ無我の境地を体験するという命がけの修行場です。
成就社と土小屋遥拝殿は頂上社まで行けない人の代参の場所になっています。
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