base

にゃんと?!また旅

カテゴリー

youtube instagram facebook twitter

不動明王の化身、霊犬早太郎が祀られる「光前寺」

長野県駒ヶ根市の光前寺には、早太郎と呼ばれた山犬にまつわる伝説が残されています。春には立派な枝垂れ桜が咲き誇る境内を進むと、不動明王が祀られている本堂の側に早太郎の墓があります。

今から700年ほど前、現在の静岡県磐田市にあたる遠州府中の見付天神社では、祭りが行われた夜に村の娘を生贄として神へ捧げる風習がありました。村人達はこのしきたりを歓迎しているわけではなかったものの、人身御供をしなければ大事な田畑が荒らされてしまうため毎年守り続けていました。

あるとき通りすがりの僧がこの話を不審に思って調べたところ、悪さをしていたのは猿神という妖怪であると突き止めます。さらにこの猿神は光前寺で飼われている早太郎を大変恐れていることを知り、僧は助けを借りるために信州を訪れました。次の祭りでは娘の身代わりとなった早太郎が果敢に立ち向かって猿神を退治し、村人達はそれまでの苦しみから解放されたのです。

しかし、猿神との戦いで深手を負った早太郎はなんとか光前寺まで辿り着くと、和尚へ報告するかのように一度だけ大きく吠えてから永遠の眠りにつきました。それ以来、早太郎は不動明王の化身で霊犬として広く信仰をあつめ今でも参拝がつきません。

取材・記事・編集=磯嶺裕・佐々木ひろこ・やすざえもん・ms-work(ミューズワーク)
 コンテ=磯嶺裕 線画=夢山紗也佳 塗り=ツグイワチホ

※ 各記事の情報は取材当時のものです。

topback