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にゃんと?!また旅

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藁にまみれた男たちが練り歩く「米川の水かぶり」

米川の水かぶりは、2月の初午の日に、宮城県登米市で行われる祭りです。

男たちが、「あたま」と「わっか」と呼ばれる藁装束を身にまとい、町の家屋に水を掛けながら寺社等を回って歩きます。腰と肩にしめなわを巻き、草鞋を履いて、顔にはかまどの煤を塗ります。町の人々は、装束の藁を引き抜いて屋根に乗せ、火伏せのお守りとします。火伏せとは、火が災いにならず、人々に恩恵をもたらすよう、火の神様にお祈りすることです。

祭りに参加するのは、登米市東和町米川の五日町地区の男性で、成人儀礼と、新たに地元の男集団に入るという通過儀礼の意味があります。また、厄払いもできるとされています。

米川の水かぶりは、江戸時代には既に行われていたようです。一説では、諏訪森大慈寺の修行僧の修行がはじまりとも言われています。この祭りには、火の神様の仮の姿とされるヒョットコと、その相棒であるオカメも登場します。どちらも福をもたらす神様で、水かぶりの一行とは別行動で町の家を回ります。町の人々はご祝儀を渡し、お礼にヒョットコは手鐘を鳴らします。

米川の水かぶりは、元は地元の人々だけが知る、口伝で800年続く行事でしたが、奇祭として広まり、国の重要無形民俗文化財に指定されました。

取材・記事・編集=磯嶺裕・佐々木ひろこ・やすざえもん・ms-work(ミューズワーク)
 コンテ=磯嶺裕 線画=夢山紗也佳 塗り=ツグイワチホ

※ 各記事の情報は取材当時のものです。

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