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女人禁制の高野山で唯一女性の参詣が許された「室生寺」

室生寺は奈良県と三重県の境、平地が少ない傾斜地に位置する山岳寺院です。その歴史は古く、山部親王(後の桓武天皇)が病気になった際、龍神信仰の室生山で祈祷、快癒されたことから、天皇の発願により興福寺の僧侶・賢璟が開創し、その弟子の修円がお堂を建てました。

室生寺は真言宗室生寺派大本山、いわゆる「女人高野」として有名ですが、過去にはその時代ごとに法相宗や天台宗、真言宗の影響を受けてきました。

江戸時代になると、徳川五代将軍・綱吉の母である桂昌院の力添えにより、真言宗の寺院となりました。そのため、表門の石標には桂昌院の実家の家紋が見受けられます。

真言密教の象徴である高野山は女人禁制ですが、室生寺はこれに対して女性救済の「女人高野」と標榜され、現在でも女性参拝者を引き付け、親しまれている歴史深いお寺です。一方ではそれぞれの時代の特徴的な仏教美術が保存されているという特徴があります。

僧兵を持たず、都から遠隔地に立地したことも幸いして、戦火などの影響をあまり受けることがありませんでした。貴重な美術品が多数残され、本堂や金堂、五重塔、木造釈迦如来立像、帝釈天曼荼羅、木造十一面観音立像、木造釈迦如来坐像など多くが国宝に指定されています。

取材・記事・編集=磯嶺裕・佐々木ひろこ・やすざえもん・ms-work(ミューズワーク)
 コンテ=磯嶺裕 線画=かねこ 塗り=海示

※ 各記事の情報は取材当時のものです。

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