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にゃんと?!また旅

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まるで忍者屋敷!?出城の役目を持っていた「妙立寺」

石川県金沢市にある妙立寺は忍者寺という異名を持つ、いろいろな仕掛けのある寺です。迷路のような複雑に入り組んだ構造を持った建築物が忍者屋敷を連想させることからその名で呼ばれるようになりました。

寺の内部には落とし穴としても使える賽銭箱や隠し扉、どんでん返しなどもあり、特殊な構造を持った建築様式です。その理由は創建した加賀藩の三代目藩主、前田利常と徳川幕府との微妙な関係にあります。

豊臣家とゆかりの深い大名家が次々と取り潰された江戸時代初期の情勢に強い危機感を抱いた利常が、万が一幕府軍が攻めてきた場合に備えて、本拠である金沢城の出城のひとつとして要塞の機能を持たせたためとされています。境内には金沢城から通じていたという井戸や見張り台も備えられていて、要塞として特徴を残しています。

妙立寺がある一帯は寺町寺院群と呼ばれる寺院が建ち並ぶエリアとなっていますが、周辺の寺も有事の際に武士が起居する施設として整備されたと言われています。妙立寺はその中枢とも言える建物で、最悪の事態を迎えた際に自害するための切腹の間まであることから、最後の砦とされる出城だったとも考えられます。

取材・記事・編集=磯嶺裕・佐々木ひろこ・やすざえもん・ms-work(ミューズワーク)
 コンテ=磯嶺裕 線画=鈴木裕美 塗り=にゃんまげどん

※ 各記事の情報は取材当時のものです。

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