地元の学生がきっかけで始まった「さっぽろ雪まつり」


世界3大雪まつりの一つとされる、さっぽろ雪まつり。
さっぽろ雪まつりの始まりは、1950年。終戦後で、食料など生活物資が不足し、日常生活にも苦労している中で、札幌市や札幌観光協会などが、地域に活力を与える打開策として開催されました。
今や雪まつりの代名詞となった雪像は、この時、美術教師の指導の元、地元の中・高校生によって作られた、高さ3メートルから5メートルのものが6基。雪像の他には、雪合戦、ダンス大会、演芸大会などがあり、5万人あまりの人が集まる盛況ぶりでした。翌年からは札幌市が主催の正式な行事となり、今では日本の冬を代表する祭として広く知られています。
札幌オリンピックが開催された1972年には、雪まつりが世界に紹介され、海外からの観光客が増えました。また、国際雪像コンクールも実施され、各国の名建築やキャラクターなどをテーマに国際色あふれる迫力満点の大雪像が作られています。スケールの大きさはもちろんのこと、細かいディテールまで再現された雪像は、一見の価値ありです。
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