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にゃんと?!また旅

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桓武天皇の時代から1200年の伝統がある「鍋冠祭」

鍋冠祭は、5月3日に行われる滋賀県の筑摩神社の春の例祭です。黒い張り子の鍋を被った狩衣姿の8歳前後の少女を中心に、御旅所から神社まで約1キロを300人の行列が歩きます。「伊勢物語」に詠まれた歌からも、平安貴族の間でよく知られていたことがわかります。

祭りの中心となる鍋冠りについて、「鍋冠りは15歳未満の少女を役につけなさい。もしその中に淫らな行いをした者がいたら、必ず被っている鍋が落ちて発覚します」とあり、女性の貞操を重要視していたという説が有名です。

一方で、筑摩神社の祭神はいずれも食物に関係する神で、神前に農作物や魚介類とともに近江鍋という土鍋をお供えしたことが始まりとも考えられています。

江戸時代の中ごろまで、子供ではなく妙齢の女性の祭りで付き合った男性の数だけ鍋を被るのが決まりでした。しかし、その決まりを破った女性が神罰によって鍋を落とされ、笑い者にされて自殺するという事件が起きました。藩主は祭を禁止しましたが、領民が嘆願し、子供の行列という形になりました。

取材・記事・編集=夢山紗也佳・佐々木ひろこ・やすざえもん・ms-work(ミューズワーク)
 コンテ・ラフ=夢山紗也佳 線画=島方真紀 塗り=ツグイワチホ

※ 各記事の情報は取材当時のものです。

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