三社の神話に基づき船祭が始められた「三社祭」


三社祭は正式名称を浅草神社例大祭といい、毎年5月に行われます。由来は浅草寺の歴史にあります。飛鳥時代、槍前浜成(ひのくまはまなり)と竹成(たけなり)兄弟が現在の隅田川で
漁をしていたところ、網に人形がかかりました。
不思議に思った兄弟はこれを地元の識者である土師中知に見てもらうと、観音像であることが判明しました。その後出家した土師が自宅に観音像を祀ったことが浅草寺の始まりです。小さな漁村だった浅草に観音様を拝もうと多くの参拝客が集まり、次第に町は活気づきました。
土師の末裔の夢に観音菩薩が現れ、土師・浜成・竹成を神として祀るよう言いました。これが浅草神社の始まりで、3人を祀るために行われるのが三社祭です。
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