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宮本武蔵が五輪書を著す際にこもった「雲巌禅寺」

雲巌禅寺は熊本県熊本市にあります。約700年前の南北朝時代、中国から渡来した禅僧・東陵永璵が建立した曹洞宗の寺院です。伝承によると異国の観音像を運ぶ船が転覆し、観音像だけが板に乗ってこの地に流れ着いたそうです。観音像は寺の建立以前から洞内に安置されていたと言われています。

雲巌禅寺の霊巌洞は、晩年の宮本武蔵が二天一流の極意を記した兵法書※「五輪書(ごりんしょ)」を著した場として有名です。

武蔵は、生涯で六十戦無敗を誇った剣豪として、また書物や水墨画を残す文化人としても知られ、後世に大きな影響を残した人物です。この地で「五輪書」を書き終えた武蔵はその二年後にこの世を去りました。

霊巌洞に安置されているのは岩戸観音の通称でも親しまれている馬頭観音像です。雲巌禅寺から霊巌洞に続く細い道には、江戸時代の熊本の商人・渕田屋儀平が24年間、親子代々に引き継いで奉納し、完成させた五百羅漢が安置されています。一体一体、全ての表情が異なる※羅漢像が岩山に並んだ様は神秘的な空気に満ちています。

※五輪書:宮本武蔵が著した兵法書。「地・水・火・風・空」の五巻で構成されている。原本は焼失したとされ、いくつかの写本が現存している。弟子による創作説もある。

※羅漢:阿羅漢の略称。供養と尊敬を受けるに値する人の事。僧形に表わされる仏道修行者の群れ。

取材・記事・編集=磯嶺裕・佐々木ひろこ・やすざえもん・ms-work(ミューズワーク)
 コンテ=磯嶺裕 線画=鈴木裕美 塗り=海示

※ 各記事の情報は取材当時のものです。

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