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欲を断った崇徳天皇が悪縁も断つ「安井金比羅宮」

京都市にある安井金比羅宮(やすいこんぴらぐう)は地元の人から「安井のこんぴらさん」と呼ばれている神社です。安井金比羅宮が建てられたのは奈良時代に遡り、藤原家が栄えるよう藤の木を植え寺を建てたと言われています。

この藤を大事にしたのが崇徳天皇(すとくてんのう)で、上皇となった後に寺を館に改築したり、寵愛していた女性を住まわせたりして通っていたそうです。しかし崇徳天皇は保元の乱で敗北し、現在の香川県に流罪となりました。何度も都へ戻りたいと嘆願したのですが、失意の中で亡くなります。
崇徳天皇が亡くなると京都では飢饉や災害が起こったり、貴族たちが相次いで亡くなってしまうなど凶事が続きました。崇徳天皇が不幸な亡くなり方をしたために、貴族の間では後ろめたさを感じていた人も多く、都の人々は亡くなった崇徳天皇の祟りではないかと恐れるようになりました。その霊を鎮めていただこうと安井金比羅宮を建て、「日本三大怨霊」と伝わる崇徳天皇を祀ります。

※日本三大怨霊:菅原道真・平将門・崇徳天皇

主祭神の崇徳天皇が讃岐の金刀比羅宮ですべての欲を断ちおこもりされたことから、さまざまな悪縁を切り良縁を結ぶご利益があるといわれています。

現在境内には立派な藤の木が立っており、当時の情景を感じることができます。

取材・記事・編集=磯嶺裕・佐々木ひろこ・やすざえもん・ms-work(ミューズワーク)
 コンテ=磯嶺裕 ラフ=鈴木裕美 線画=鈴木裕美 塗り=うみにゃ

※ 各記事の情報は取材当時のものです。