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逸見清光が築き平家討伐の力を蓄えた〜谷戸城〜

谷戸城は、山梨県の北西部、今の北杜市大泉町にあります。雄大な八ヶ岳が眼前にそびえる、荘厳な眺望に恵まれた城跡です。標高約八百五十メートルの高原地帯にあって、変化に富んだ地形を利用した土塁や空堀が、往時の堅城ぶりを偲ばせます。東西を天然の壕の役目を果たす東衣川と西衣川とに守られ、北側は尾根に通じて、ぐるり三方を急な崖が取り巻く、まさに「攻めるに難く、守るに易し」という要害となっています。

平安時代の後期、今の茨城県にあたる常陸国から、のちに甲斐源氏の始祖となる源義清が、現在の山梨県・甲斐国へ流されてきました。谷戸城は、源義清の息子の一人である逸見清光の居城だったといわれています。平安時代、今の北杜市周辺は、朝廷に馬を献上するための官牧が置かれていました。馬は当時の重要な移動手段の一つであり、甲斐や信濃には名馬の産地が点在していたことで、大きな利益を得ていました。

逸見清光ら、甲斐源氏一党は、そのおかげで強大な軍事力を持つようになり、治承・寿永の乱においては、平家討伐に向けて大きな役割を果たしました。逸見清光は、源氏一族の隆盛が続く1199年に、谷戸城において死去したと伝わります。鎌倉幕府のさらなる躍進と共に、甲斐源氏も大きく勢力を伸ばして、戦国時代には、武田信玄という稀代の名将を生み出すほどの名門となっていったのです。

取材・記事・編集=磯嶺裕・佐々木ひろこ・やすざえもん・ms-work(ミューズワーク)
 コンテ=磯嶺裕 線画=夢山紗也佳 塗り=ツグイワチホ

※ 各記事の情報は取材当時のものです。

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