呑龍上人が子どもを育てた「大光院」


群馬県太田市の大光院は、徳川家康が先祖として尊敬する新田義重供養のため、家康によって創建された寺院です。
大光院は江戸時代に浄土宗の「関東十八檀林」のひとつでした。檀林とは僧侶の学問所のことです。当時幕府からの後ろ盾もあり、大光院は広大な敷地を与えられていました。今でも境内には本堂のほか庫裏、方丈(寺の中で住持(じゅうじ:寺を管理する主僧)の居所)などさまざまな建物が並んでいます。
この寺院の初代住職は呑龍上人です。当時は天災等もあり貧しく子を育てることができず、捨て子や間引きを行う農民が多くいました。そこで呑龍上人は貧しい家の子を引き取り弟子の名目で代わりに育てたことから、「子育て呑龍」と呼ばれました。
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