巨岩「玉の岩」の宝玉伝説が伝わる尾道「千光寺」


広島県尾道市の千光寺は、806年に弘法大師が開基となったとされる真言宗の寺です。千光寺は尾道港を一望できる大宝山の中腹にあり千光寺を中心に千光寺公園が整備されています。境内には烏天狗が刻まれた夫婦岩や存在すると伝わるものの見つからず、近年発見されたばかりの鏡岩など様々な巨石があります。
その中の高さ約15メートルの烏帽子岩は「玉の岩」と呼ばれ天頂部には大きな玉が置かれています。「岩の上には光る玉があり、尾道の海を夜ごと照らしていた」という玉の岩伝説があり千光寺の名や、尾道水道が「玉の浦」と呼ばれる由来といわれます。また、千光寺のある山は大宝山と呼ばれるようになりました。
舞台造りの本堂は赤堂と呼ばれ、崖にへばりついて建っており尾道水道と瀬戸内海の島々を見晴らすことができます。
※千光寺まで(から)の道のりのなかには「猫の細道」があります。
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